2012年6月5日火曜日

シビリアンコントロール

今回の第二次改造内閣で、防衛大臣に森本敏氏が民間から起用されました。



それについて少々。



先日より、青野原駐屯地司令の宮本1佐の講演や、外交ジャーナリストの手嶋龍一氏の




講演に参加する機会があり、拝聴したわけですけども、




いかに日本の安全保障が危機的状況にあるか、ということを痛感しました。




かなりオブラートに包んでお話されていましたが、それでもかなりの危機感を感じました。





以下は私の考えです。




吉田ドクトリン以来、アメリカの庇護のもと軽武装で国を守り、経済発展第一を国策として、




奇跡の戦後復興を遂げた日本。本来、吉田茂の想いは、日本が経済復興した暁には再度




純然たる「主権国家」としての確立を描いていたはずです。





しかし、すでに日米安全保障条約は日本の国防に必要不可欠な存在となり、自衛隊は




軍隊として認められておらず、在日米軍に組み入れられたいびつな体系で存在しています。




そしてシビリアンコントロール(文民統制)と称して、「背広組」といわれる事務官が制服を




着た自衛官を統制していますが、本来文民とは国民から選出された政治家を指す訳で、




この意味違いが、背広組が大きな権限を持つことに繋がり、そして、知識のない防衛大臣が




就任することに繋がっているのです。




「主権国家」確立という方向にかじを切れなかった自民党時代もどうかと思いますが、




アメリカ頼みの国防といえど、まだ国防の体をなしていたのではないでしょうか。




しかし、そこにおいて、民主党が、鳩山さんが、アメリカに頼らざるを得ない国防体制までも




ぶち壊してしまったのです。そこへ経済・軍事共に中国の台頭を許し、今日に至っています。




リーダー不在、政局の混迷につけこんで隣国に揺さぶりをかけるというのは、国際的に



常識なのです。




今回、森本敏氏を登用してどの程度国益を守る軍事外交ができるのか。期待しています。




野田首相はホントにまともな政治家だと思いますが、民主党は結局反自民の基に集った




だけの烏合の衆である、ということが今、証明されていると思います。





いろんな方の講演を聞きましたが、皆さんおっしゃっていたのは、もはや中央の政治は




機能不全とのこと。




そして、希望は、あの未曾有の災害にも負けず、規律を守り、助け合い、辛抱強く耐え抜く




気質を持った我々日本国民にある、とのことでした。



1 件のコメント:

  1. なるほど・・難しい問題ですね・・

    今は中央に頼らずに、地方分権と言われていますが、

    国防まで地方分権になるのでしょうか?

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